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第135回:MySQL 26.10 發佈、PostgreSQL Conference Japan 焦點環節、Tsurugi 與分散式量子電腦

第135回 MySQL 26.10リリース、PostgreSQL Conference Japanの注目セッション、Tsurugiと分散量子コンピュータ

AI 導讀

MySQL 26.10.0 Innovation Release 與 9.7.4 LTS、8.4.13 LTS 一同發佈,並為社羣版加入 Health Monitor、WebAuthn 認證及 MySQL REST Service。

正文

この連載はOSSコンソーシアム データベース部会のメンバーがオープンソースデータベースの毎月の出来事をお伝えしています。

[MySQL]2026年10月の主な出来事

MySQL 26.10.0 イノベーション・リリースが、9.7.4 LTSおよび8.4.13 LTSとともにリリースされました。MySQL NDB Clusterにも26.10.0 イノベーション・リリースがあり、MySQL ShellやRouterなどのクライアント・プログラムや接続部品であるConnectorsも26.10.0がリリースされています。また、商用版でもこれらのバージョンが利用可能なほか、クラウド版のMySQL HeatWaveもこれらのバージョンが提供されています。

MySQL 26.10.0イノベーション⁠・リリースの主な新機能

このバージョンでも引き続きコミュニティ版への商用版からの機能展開が行われています。1つめはMySQL HeatWaveで利用可能だったHealth Monitorです。MySQL サーバーからディスク、メモリー、CPU、MySQLプロセス情報を取得可能です。パフォーマンス・スキーマ経由で参照でき、現在値、履歴、ディスク使用量の予測も提供します。Linux版では主要な情報全てが対象、macOS版は基本的なメトリクスのみをサポート、Windowsは今回対象外となっています。

2つめの機能はWebAuthn認証です。こちらはこれまで商用版のMySQL Enterprise Editionの外部認証機能の1つとして提供されていましたが、このバージョンからコミュニティ版でも利用可能となりました。WebAuthnプラグインにより、FIDOデバイスを使ったMFAやパスワードレス認証を利用できます。

これまでMySQL Routerの機能として提供されていたMySQL REST ServiceがMySQLサーバーの一部となりました。MySQLサーバー自身がHTTPSエンドポイントを提供し、通信暗号化やワーカースレッド、接続上限、リクエスト/レスポンスサイズなどをサーバー変数で設定します。またSQL関数でサービスの開始、停止、再起動できます。

今後のオラクルのOracle Critical Security Patch Update(CSPU)に対応するため、MySQLのバージョン番号形式がこれまでの3桁から最大4桁を利用する方式となります。現在のイノベーション・リリースで、仮に2026年11月にCSPUに対するリリースがあった場合の例が下記です。

  • 四半期ごとのCPUリリース:YY.M.C 例:2027年1月のCPUは27.1.0
  • 1ヵ月ごとのCSPUリリース:YY.M.C.P 例:2026年11月のCSPUは26.10.0.1

この新形式に対応するため、VERSION_WITH_UPDATE()、@@version_with_update、mysqld --version-with-updateが追加され、完全なバージョンを取得可能となります。なお、既存のVERSION()や@@versionは互換性維持のため3要素のままです。

このほか、JSON Duality Viewsの楽観的同時実行制御の強化や、パーティションを利用するSQL文のEXPLAINやEXPLAIN ANALYZEで選択したパーティションが確認できるようになるなど、アプリケーション開発を支援する機能強化も行われています。

MySQL のプラットフォーム別サポート期限や対応バージョン

MySQL製品の稼働対象となるOSやCPUなどのプラットフォームの一覧が掲載されているSupported Platformsのページに、プラットフォーム別のサポート期限が追加されました。なお、このサポート期限はあくまでも「どのプラットフォームにいつまで対応するか」の一覧です。たとえばOracle Linux 10のプラットフォーム別サポート期限は2035年6月と掲載されていますが、Oracle Lifetime Support Policyに掲載されている通り、MySQL 8.4 LTSの新規パッチ提供終了は2032年4月、9.7 LTSは2034年4月となります。次期LTSは予定通りであれば2036年4月が新規パッチ提供終了ですが、その前にOracle Linux 10への対応は打ち切られます。

Product Compatibility Matrixのページでは、クライアントやツールのどのバージョンが、どのMySQLサーバーに対応しているかの一覧表を掲載しています。基本的には一覧表で“⁠Latest⁠”と記載されているものは、その時点での最新バージョン、原稿執筆時点では26.7がサポート継続中の全てのMySQLサーバーのバージョンに対応します。例外は2点で、MySQL Enterprise BackupはMySQLサーバーのバージョンと同一のものを利用、MySQL NDB Cluster Managerは8.4が全てのMySQL NDB Clusterに対応する形となっています。

『Software Design』2026年11月号でのMySQL記事

技術評論社の雑誌『Software Design』2026年11月号の第2特集で、「⁠MySQLの進化から読み解くAI時代のRDBMSの役割」という記事が掲載されました。AI全盛のいま、なぜRDBMSが重要なのか、正しいデータを管理するという従来の要件と新たなニーズに対してどうRDBMSが対応してきたかを改めて解説しています。記事は基本的にMySQLの進化を中心に解説していますが、pgvectorなどPostgreSQLの機能についても触れています。ぜひご一読ください。

[PostgreSQL]2026年10月の主な出来事

PostgreSQLの主要なカンファレンスイベントのひとつであるPostgreSQL Conference Japan 2026が11月に開催されます。詳細内容が発表になっていますので注目セッションを紹介します。また、今月も次期メジャーバージョン19の最新情報お知らせしますが、正式リリースはもう少し待つ必要がありそうです。その他、10月に開催されたオープンソースカンファレンス(OSC)からの情報や、オラクルが提供するPostgreSQLのマネージドサービスについてお知らせします。

PostgreSQL Conference Japan 2026の事例セッション

11月27日、日本でのPostgreSQLの主要なカンファレンスイベントのひとつであるPostgreSQL Conference Japan 2026が開催されます。午前に基調講演が2本、午後は3トラックに分かれた12個のセミナーセッションと、最後にクロージングセッションが設けられています。このカンファレンスはPostgreSQLの技術についての発表が中心ですが、今回、適用事例が紹介されるセッションがいくつか設けられています。

  • 【B2】22TB・19万テーブルのPostgreSQLを17→18へ ― サービス停止約2時間で実現したメジャーアップグレード手法(株式会社日本経営 大島祐未さん)
  • 【B3】PostgreSQLをAmazon EC2で自前運用するということ ― 巨大メモリ・冗長化の設計と課題(Sansan株式会社 岡本晴人さん)
  • 【B4】11万枚の胸部X線に挑む ― pgvectorとCitusで作るマルチモーダルRAG(三谷篤さん)
PostgreSQL Conference Japan 2026を案内する日本PostgreSQLユーザ会のWebページ
PostgreSQL Conference Japan 2026を案内する日本PostgreSQLユーザ会のWebページ

次期メジャーバージョン19のリリースは?

以前の回で10月末には正式リリースされるかもしれないと書きましたが、もうちょっと待たなければいけなさそうです。10月には正式版ではなくリリース候補版が公開されました。

PostgreSQL 19リリース候補版(RC1)が公開
10月15日、次期メジャーバージョン19の1つめのリリース候補版(RC1)が公開されました。前回のベータ4からいくつかの変更がされています。その中には注目の新機能であるREPACK (⁠CONCURRENTLY)についての変更も含まれています。
正式リリース版はこのリリース候補版とだいたい同じだとよいのですが、実際には正式版までにある程度は変更されるでしょう。このRC1の発表には今後の予定についてもコメントが付いています。

“⁠リリースチームは、2026年11月12日に2番目のリリース候補版であるRC2をリリースする予定です。遅延や追加のリリース候補版が必要となる問題が発見されない限り、PostgreSQL 19は2026年11月19日に一般公開される予定です。⁠”

PostgreSQL 19の要点解説セミナーが開催
10月27日、「PostgreSQL 19リリース記念セミナー ~ いよいよ登場!新機能の要点をコントリビューターが解説 ~」というウェビナーがSRA OSSにより開催されました。タイトルどおり、まもなくリリース予定の時期メジャーバージョン19についてのセミナーです。新バージョンに搭載される機能は固まりつつあるとはいえリリース前です。このセミナーではベータ版を使ってSRA OSSが検証した結果を交えながら解説がありました。講師はSRA OSSのPostgreSQLコンサルタントで、PostgreSQL Significant Contributor(PostgreSQLの開発や普及活動への継続的な貢献が認められた技術者)でもある高塚遥さんです。
項目だけですが、次のような点について説明されました。
  • タプルデフォーム高速化やSIMD利用拡大などの性能向上
  • COPYコマンド拡張やJSON機能強化などのSQL機能
  • AutovacuumスコアやREPACKコマンドなどの運用管理機能
  • シーケンスの論理レプリケーション対応
  • プランナヒント機能
  • 非互換の変更点
  • 今回のリリースで見送られた機能
事前申込制のセミナーですので、ここでは詳細な内容には踏み込みませんが、説明された内容は公開されている検証レポートが元になっていますので、そちらをご参照ください。

オープンソースカンファレンスでのPostgreSQL関連の発表から

10月2日〜3日の2日間に開催された、オープンソースカンファレンス(OSC)2026 Online/Fallでは、PostgreSQLに関するセミナーが2件ありました。まずは、皆さんが気になっているLLM・生成AIに関連するベクトル検索を基礎から丁寧に解説されたセッション、もうひとつは、新バージョン19の目玉機能であるREPACKにフォーカスして解説されたセッションです。

PostgreSQLでベクトル検索をやってみよう ―「犬」に近い単語は「猫」なのか「オオカミ」なのか
SRA OSSの品田達也さんの発表です。ベクトルとは何かという基本から始め、PostgreSQLでベクトルデータを扱う拡張機能のpgvectorの基本的な使い方やエンベディングについて説明されました。スライド資料が公開されています。
PostgreSQL19でREPACK機能を使おう
前述のPostgreSQL 19の要点解説セミナーの講師でもある、日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)理事の高塚遥さんの発表です。PostgreSQLバージョン19の新機能の中からREPACKコマンドを取り上げて、少し詳しめに紹介されました。REPACK機能はテーブルの肥大化を解消する機能です。歴史的にはテーブルの肥大化とそれに対処するVACUUM処理が運用の足枷となってきました。REPACKがどのように働くのか、使用時の注意点は何かといったことを解説されています。スライド資料に加えて、発表時の動画も公開されています。

着々と機能強化とアップデートが行われるオラクルのPostgreSQLサービス

本連載の11年前の記事でご紹介したオラクルが提供するPostgreSQLのマネージドサービスであるOCI Database with PostgreSQL(OCI PostgreSQL)は、その後も着実に機能強化を行っています。コミュニティのPostgreSQLはまもなく19のリリースが近づいていますが、OCI PostgreSQLでは10月にPostgreSQL 18への対応が行われました。概ね1年遅れで追随する形となっています。

この1年での主な機能強化点は以下の通りです。

このほか、災害対策構成として複数のリージョンをレプリケーションでつなぐ構成もサポートするようになっています。

OCI PostgreSQLの機能強化だけではなく、OCIの他のサービスからのサポートも拡充されており、 インフラからアプリケーション、データベースまでシステムスタック全体を自動で別リージョンに切り替えるOCI Full Stack Disaster Recoveryが、この10月からOCI PostgreSQLもサポートするようになりました。

国内でも利用者の多いPostgreSQLをクラウド化する選択肢としての機能強化はまだまだ続きそうです。

[Tsurugi]2026年10月の主な出来事

Tsurugi“⁠劔⁠”は活発に開発や適用領域の拡大を続けています。

分散量子コンピュータの実業務利用に向けた共同開発がスタート

10月26日、7つの企業・大学が共同で、分散量子コンピュータの実業務利用を可能にする「次世代分散コンピューティング基盤」の共同開発が開始されたという発表がありました。

開発の目的は量子計算と既存の業務システム(高速RDB)を統合して、AI推論や電力資源の最適化など、実業務への適用を目指すもので、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として実施されます。

この共同開発は4つの要素技術から構成されています。

  • 大規模な量子計算を可能にする量子クラスター
  • 量子計算と業務システムをつなぐ連携基盤
  • 超低遅延データ処理基盤
  • 長距離光ネットワーク

このうちの「超低遅延データ処理基盤」は、Tsurugiを活用してデータ処理を高速化するものです。

この共同開発についての解説セミナーが、2026年12月上旬に東京駅周辺で開催される予定ですが詳細は未発表です。Tsurugiのコミュニティサイトに掲載されるのでお待ちください。

Tsurugi 1.13.0をリリース

同じく10月26日に、Tsurugi 1.13.0がリリースされました。Tsurugi 1.13.0では、インデックス構造の格納効率が改善され、セカンダリインデックス等でのメモリ使用量が大幅に削減されました(ベンチマークでは約半分に低減したようです⁠)⁠。また、GROUP BY 句へ式を直接指定することなどの機能が強化されています。その他、重要なバグ修正が行われています。

2026年11月以降開催予定のセミナーやイベント⁠、ユーザ会の活動

イベントごとに利便性のあるオンライン開催や、従来通りのオンサイト(会場)開催、またはハイブリットが混在するようになっています。興味を持たれて参加したいイベントの開催形態にご注意ください。

オープンソースカンファレンス(OSC)〔11月〜1月開催分〕

日程 〔Nagaoka〕2026年11月21日(土)10:30~17:00
〔Yamaguchi〕2026年11月22日(日)10:45~17:00
〔Okinawa〕2026年12月5日(土)10:00~17:00
〔Fukuoka〕2026年12月12日(土)10:00~18:00
〔2027 Osaka〕2027年1月30日(土)10:00~17:45
場所 〔Nagaoka〕米百俵プレイス ミライエ長岡
〔Yamaguchi〕常盤(ときわ)工業会館とオンラインのハイブリッド開催
〔Okinawa〕沖縄県市町村自治会館(那覇市)
〔Fukuoka〕福岡大学 A棟 7F(交通アクセス・キャンパスマップ)
〔2027 Osaka〕大阪産業創造館 3F-4F
内容 オープンソースカンファレンス(OSC)は、オープンソースの今を伝えるイベントです。東京だけでなく、北は北海道、南は沖縄まで、年間を通じて全国各地で開催しています。オープンソース関連のコミュニティや協賛企業・後援団体による、セミナーやプロダクトの展示などを入場・参加料が無料でご覧いただけるイベントです。今回ご案内する開催地は会場開催でセミナーと展示が実施されます。
〔Nagaoka〕詳細情報はまもなく発表されると思われます。
〔Yamaguchi〕参加者募集中です。セミナーやブースの一部が公開されています。会場開催がメインですがオンライン配信も計画されています。
〔Okinawa〕出展・発表者(団体)募集中(11/10締切)です。
〔Fukuoka〕プログラムや展示情報の公開準備中です。
〔2027 Osaka〕11月中旬から出展者募集予定です。
OSSデータベース関連の発表の詳細は、公開される各回のプログラム詳細をご参照ください。
主催 オープンソースカンファレンス実行委員会

db tech showcase 2026

日程 2026年11月5日(木⁠)⁠~11月6日(金)9:30〜18:30(2026年12月中旬頃からアーカイブ配信予定)
場所 TKPガーデンシティPREMIUM 東京駅大手町
内容 国内で開催されるデータベース関連の主要なカンファレンスのひとつです。OSSデータベース専門のセミナーではありませんが、MySQLやPostgreSQLをはじめさまざまなOSSデータベースについての多数のセッションが毎年設けられています。
主催 インサイトテクノロジー

PostgreSQL Conference Japan 2026

日程 2026年11月27日(金)10:00〜18:10(開場9:30、18:30から懇親会あり)
場所 AP東京八重洲(東京都中央区)(⁠※昨年までのAP日本橋とは別会場です。ご注意ください。)
内容 日本PostgreSQLユーザ会(JPUG)が主催し、日本における PostgreSQL に関する総合カンファレンスイベントであるPostgreSQL Conference Japanが今年も開催されます。9月末時点で講演枠の一般募集は終了しています。参加チケット発売中。早期割引は10月下旬に終了しています。セッション内容は、一部はこの回の本文で注目セッションを紹介しましたが、詳細はプログラムをご参照ください。
主催 特定非営利活動法人 日本PostgreSQLユーザ会

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